この記事では数多くあるマルタの魅力のうち、バレッタの見どころを紹介していきます!
今回はその中でも歴史的かつ煌びやかな装飾などがオススメの場所9個を見てみましょう!
聖ヨハネ大聖堂
・基本情報
開館時間
月曜〜金曜 9:30~16:00
土曜 9:30~12:00
日曜・祝日 休館
入場料
€6(聖ヨハネ大聖堂美術館と共通、オーディオガイド付き)
備考
入館は閉館30分前まで。
国際学生証の提示で割引あり。
ノースリーブ、短パン等の肌が露出する服、および床面保護のため高いヒールでの入場不可。
スリッパや、体に巻く布のレンタルあり。(有料)
写真撮影はフラッシュを使用しなければ可。
・見どころ
1マルタ騎士団の守護聖人ヨハネに捧げられた教会。1573年〜1577年にかけて、騎士団の建築技師ジェラーロモ・カサールの設計で建立された。外観は周囲の景色に調和する質素な石造りだが、内部は当時の騎士団の権力や富を反映する豪華な装飾が広がっている。
外から見える二つの鐘楼の間のバルコニーでは、騎士団長が新たに選出された時に騎士へ向けた最初の挨拶をしていたそうだ。内部装飾は中央祭壇、天井、床のどれを取っても素晴らしい。
中央祭壇
中央祭壇はラピスラズリ、大理石、金銀で装飾された豪華なものとなっている。これはロレンツォ・ガッファの指示であった。彼の弟子が「キリストの洗礼」を意匠した大理石の祭壇画も飾られており、マルティン・ガーゼス騎士団長の寄贈による16世紀ナポリ製の椅子もある。中央祭壇の左側の階段を下ると地下墓地があり、12人の騎士団長と部下の墓を見ることができる。
中央祭壇に続く身廊は長さ57m×幅15m、高さ19mの広大なもので、様々な紋章や天使の彫像が施された石灰岩の柱がある。周囲には騎士団の言語に対応した8つの礼拝堂が取り巻いている。
天井
天井には騎士団員の1人、マッティア・プレーティの描いた絵が施されている。石灰岩に油絵の具で直接描いたもので、聖ヨハネの生涯18場面、騎士団長、マルタ十字架、甲冑などが描かれている。
床装飾
床には400個もあると言われている有力家系出身の人々の墓碑が敷き詰められている。美しい色大理石に紋様、本人の名前や碑文、聖ヨハネの生涯や骸骨の絵など様々なものが描かれていて、とても個性的。
聖ヨハネ大聖堂美術館
何と言ってもバロック期のイタリア人画家カラヴァッジォによる作品「聖ヨハネの斬首」と「聖ヒエロニムス」を見ることができるのでオススメ。ドラマチックな様子を際立たせる彼の独特な明暗技法を直接見ることができる。カラヴァッジォの絵の他には、宗教儀式のための様々な道具や歴代の騎士団長から寄贈されたタペストリーも見ることができる。タペストリーは、6/24の聖ヨハネの祭りで身廊に飾られる。
売店のお土産もオススメ。
国立考古学博物館
・基本情報
開館時間
9:00~19:00
休館日は1/1、復活祭前の金曜、12/24、12/25、12/31
入場料
一般:€5
学生・60歳以上:€3.50
備考
入館は閉館30分前まで。
10:00、15:00から英語のガイドツアーを開催。
国立美術・博物館の共通券 (Multi Site Ticket) が使える。一般€20、学生・60歳以上€15、6~11歳€10。
ヘリテージパス(€30で30日間有効)の対象でもある。こちらでは上記の券で見られる場所に加え、各神殿やゴゾ等の博物館・神殿等にも有効。
・見どころ
もともとこの左右対称で堅牢な建物は、プロヴァンス地方出身の聖ヨハネ騎士団員の宿舎として16世紀に建造された。現在は考古学博物館として先史時代の巨石神殿などの遺跡から発掘された資料などを展示している。
一階では入り口付近にハイジャー・イム神殿の祭壇があり、横では巨石神殿の仕組みや地下神殿の様子を立体的に見ることができる。他にも神殿から出土した壺などの道具類も展示してある。
巨石神殿からの発掘品が展示されている部屋では「マルタのヴィーナス」と「眠れる女神」と呼ばれる像をどちら見ることができる。ふくよかな女性をモチーフにした手のひらサイズの小さな像だが、当時の様子を想像するには十分すぎるぐらい不思議な魅力をまとっている。他にもフェニキア時代の石棺に描かれていた人物の顔やその石棺、タハージュラ神殿から出土したミニチュアの神殿やタルシーン神殿から発掘された女神の像や横壁の一部などが展示されている。
シティ・ゲート
・見どころ
1968年にイタリア人建築家によって再建された、ヴァレッタの街へ続く一番大きな門。ヴァレッタのメインストリートであるリパブリックストリートはここから始まる。門の手前にはバスターミナルがあり、毎週日曜の午前に青空市が開かれる。衣料品、日用品、パンやお菓子などの食品の屋台が賑わいを見せるので、朝から観光がてら寄るにはちょうど良い。
国立図書館
・基本情報
開館時間
9:00~14:00
備考
見学にはパスポートが必要。
・見どころ
人々の憩いの場リパブリック広場 (Republic Square)の奥に位置し、1555年からの長い歴史を持っている。1796年に礼拝堂から図書館が移動し、1812年に一般公開された。当時は騎士や教会からの寄贈による蔵書が80万冊を超えていたものの、ナポレオンがマルタを侵攻した際に持ち出されたものも数多くある。現在は30万冊ほどの蔵書を持ち(貴重な手書きの写本を含む)、内部は昔のままの様子を保っている。
マノエル劇場
https://www.facebook.com/LovinMalta/videos/331285691013074/?t=0
・基本情報
開館時間(見学ツアー)
月曜〜金曜 10:15~15:30の間で45分毎の出発
土曜 10:15~12:30の間で45分ごとの出発
入場料
€4(ガイドから直接購入の共通券)
備考
見学はガイド付きでのみ、個人見学はできない。
見学ツアー以外に劇場として観劇してい場合はマノエル劇場の公式サイトからイベント予定を確認。
・見どころ
騎士団長の宮殿手前を西にオールド・シアター・ストリートを下るとたどり着くことができる。建物が鉄扉の奥に位置しているので、見逃さないように注意。
1731年に当時の騎士団長マヌエル・ドゥ・ヴィヘーナが騎士達の娯楽を目的として建てて以来、ヨーロッパ第3位の歴史を誇る。現在のものは第二次大戦で爆撃されたのち1960年に修復されたもの。中には豪華なシャンデリアやビロード・24金の装飾が広がっている。舞台を中心に楕円状に広がる客席には土間席やバルコニー席などに600人を収容可能。見学中は舞台に上がって舞台装置などをじっくり観察することができる。ちなみに舞台正面のバルコニー席は首相のリザーブ席。
マノエル劇場博物館
・基本情報
開館時間
月曜〜金曜 10:00~13:00
入場料
€4(劇場と共通)
備考
特にない。
・見どころ
劇場内の一角にあり、古い擬音の道具・衣装など昔使われていた舞台道具や、有名な出演者のポートレートやそれにまつわる品が展示してある。公演時のミニチュアも見ることができる。
カーマライト教会
・基本情報
開館時間(見学ツアー)
月曜〜土曜 9:00~19:00
日曜はミサのため入場不可。
入場料
なし
備考
特になし。
・見どころ
聖ヨハネ大聖堂と同じくジェラーロモ・カサールの設計で1570年に建立されたカトリックの中でもカルメル会の教会。第二次大戦で破壊されてしまい、現在の建物は終戦後に再建されたもの。内部装飾の修復作業は現在も進行中。石灰岩で覆われた聖堂の内部は明るく、信仰の中心であるマリア像が来る人に優しい眼差しを向けている。上を見上げると、62mの高さの巨大なクーポラが広がっているのがわかる。
オールド・ベーカリー・ストリート
・基本情報
マノエル劇場やカーマライト教会が並ぶオールド・シアター・ストリートに劇場の横で交差しているのがオールド・ベーカリー・ストリート。
・見どころ
シティ・ゲート近くからヴァレッタの街を横切るこの通りだが、劇場の裏手付近は今でも昔のままの様相が残っている。路地には部下しながらのバルコニーが張り出した建物が並んでいて、マルタの過去の生活に想いを馳せることができる。通りの名前の由来は、騎士団の時代にパン屋があったため。現在パン屋はないらしい。
Piadina Caffe(パイアディーナ・カフェ)
聖ヨハネ大聖堂の裏側の路地を入ったところにあるカフェ。こじんまりとしていて朝食メニューも充実。セルフサービスのため、少し疲れたときの一休みにもちょうどいい。
カーサ・ロッカ・ピッコラ
16世紀のマルタ貴族の邸宅。現在も人が住んでいるものの、ダイニングルームや寝室など一部はガイド付きで見学をすることができる。地下には100人収容できる防空壕の跡もある。
Silversmith’s Shop(シルバースミス・ショップ)
お土産ものが買えると評判のバレッタにある銀線細工工房。親子2代にわたって1972年から創業しており、イヤリングや指輪などさまざまなアクセサリーを手がけている。ものによっては当日仕上げも可。お土産にぴったり。
聖エルモ砦
1552年、オスマン帝国の侵攻に備え聖ヨハネ騎士団が建設。1565年の大包囲戦の間はオスマン帝国からの猛攻撃にも耐え、結果騎士団はオスマン帝国に勝利。第二次世界大戦の際は英国の前線基地として使用されたため大部分が破壊されたものの、修復後現在は一部が国立戦争博物館として利用されている。
オーベルジュ・ドゥ・カスティーユ
スペイン、ポルトガル出身の騎士団の宿泊所だった建物で、1574年にジェラーロモ・カッサールの設計で建設された。1744年のピント騎士団長のときにバロック様式に改装され、現在は首相官邸として使用されている。
カフェ・ジュビリー
マルタ国内に3店舗構えるカフェで、1920〜30年代の西ヨーロッパのパブをイメージしているため雰囲気もあり居心地も良い。軽食も楽しめる。
アッパー・バラッカ・ガーデン
イタリア出身の騎士団員の憩いの場として18世紀まで利用されていた場所。海の向こうにはスリー・シティーズが広がり、展望台からはそれを見ることができる。17世紀の柱廊があり、英国統治時代の記念碑が並んでいる。