旅行に行くのであればタクシー移動でも良いかもしれませんが、留学をして”住む”となるとずっとタクシー移動というわけにはいきません。公共交通機関を使えるようになると、現地の人の生活も分かり生活費を節約することもできますよね。そこで今回はマルタ留学をするなら知っておかなければならない、現地での交通手段についてご紹介します。
バス
マルタでの公共交通機関といえば、バス。日本ではバスより電車、というイメージもありますが、マルタは電車が通っていません。(かつてイギリスの支配下にあった頃は鉄道が敷かれていましたが、)どこに行くにもバスをうまく利用していく必要があります。現在のマルタのバスは公共交通局”Public Transport Association”によって運営されていますが、2004年のEU加盟前はクラシックバスがたくさん見られました。30〜40年前にイギリスやアメリカで使われていた車体だそう。これがとなりのトトロのねこバスのモデルになったといわれています。
さて、公共交通局によって管理されたこのマルタのバスは、運行システムや切符の販売など整備が進んでおり、バレッタには最新の券売機も設置されています。バスがマルタの各町を結んでおり、どこに行くにも本当に便利。少しの距離を移動するときはもちろん、少し遠出をするときもバスが1番です。観光局などにはマップも置かれていますし、最近はgoogleマップを開けばバス停の場所もバスの番号も教えてくれますよね。マルタ島はバレッタ、ゴゾ島はビクトリアを拠点として路線が敷かれています。
マルタのバスは平日6時〜21時、週末6時〜17時頃の間に走っています。日本のように詳細な時刻表に沿って走っているというわけではありませんが、どの方面も5〜30分ごとに運行されています。少し待たなければバスが来ないこともあるので、余裕を持って行動しましょう。そのルートごとでバスに番号が振られており、バスに乗る際はその番号を確認することが大切。また、正しいバス停でバスを待っていても挙手をして意思表示をしなければ、バスは通り過ぎてしまうのでしっかりと「乗ります!」という意思表示をしましょう。バスターミナルから乗る際は事前に切符を買うことができますが、途中乗車の際は特に運転手から切符を買う場合が多いため、小銭を用意しておきましょう。
バスの切符代は乗車距離によって異なっており、行き先を運転手に伝えて運賃を支払います。冬と夏で運賃に少し差があるので、夏の留学と冬の留学では少し交通費にも差が出てきますね。日本のようにバス停のアナウンスはないので、周りや地図をよく見て自分の降りるところをしっかり把握しておきましょう。日本と同じように降りるときはベルなどで合図をしてバスを停めてもらいます。
観光でバスを利用したい方は2階建ての観光バス。2社が観光バスを運行していて、内容は大きく変わらず日本語の音声ガイドもあり。効率よく観光スポットをまわることができ、おもなみどころを巡回しているこのバスは有効期限内であれば自由に乗り降りができます。
フェリー
さすがは島国、もちろんマルタ本島⇔ゴゾ島やゴゾ島⇔コミノ島など島同士を結ぶフェリーもありますが、マルタ本島の中でバレッタとスリーマを結ぶフェリーなんかもあります。バレッタとスリーマをフェリーで移動すると所要時間約5分。かなり安い料金で地中海の海を渡ることができます。フェリーの上から見る青い海もまたきれい。
タクシー
マルタにももちろんタクシーがあります。街中で見るのは白いタクシーと黒いタクシーではないでしょうか?白いタクシーは道で拾えるメーター制のタクシー、黒いタクシーは空港やバスターミナルにあるタクシーカウンターで予約をできる事前予約型のタクシーです。白いメーター制のタクシーは2006年に導入されたもので、距離によってメーターが上がる仕組みになっています。事前予約のタクシーであれば料金が上がることもなく安心ですね。島内の移動であれば、€15~20が相場。
レンタカー
マルタ自体は大きな国ではありませんが、自由に移動できるためレンタカーも便利。同じヨーロッパから来られる方はよく利用されるようですが、日本から事前に予約をできる大手の業者もあります。日本で国際免許を取得していると、その国際免許とパスポートを持っている25〜75歳であれば誰でもレンタカーを借りることができます。25歳以下であっても21歳以上であれば保険に加入することを条件にレンタル可能。
その他
あまりメジャーではありませんが、その他にもホテルなどで手配をしてくれるミニバスや、マルタの海を楽しめるクルーズもあります。坂道が多いマルタですが、天気が良ければレンタバイクも面白いかもしれません。
なんといってもマルタはバスが重要な交通手段。他の国でバスに乗ると思うと電車に比べてハードルが高い気もしますが、ときには周りの方の助けを借りながらバスを乗りこなしてみてくださいね:)