マルタの公用語は英語とマルタ語です。
英語の中でも、アメリカ英語とイギリス英語ではイギリス英語に近いと言われています。語学学校の観光に力が入っているので、語学学校の先生でなくても英語を話せる人は街中にも多くいて留学にはとてもいい環境だと言えます。街中で耳にするであろう、マルタ訛りの英語とはどんなものなのでしょうか?
英語が公用語に含まれていますが、ヨーロッパの位置的にはイギリスよりもイタリアやフランスの方が近いですよね?実はイタリア語が使われていた時代もありました!
まずはどうして英語が公用語になったか紹介します。
マルタの歴史
ナポレオンに占領されていた
かの有名なフランスのナポレオン・ボナパルト。彼は1795年にエジプトを目指して侵攻しました。イギリスが当時植民地状態だったインドに行く際エジプトを経由していたので、そこをフランスが封じることでイギリスに対抗しよう!みたいな心意気だったみたいです。その途中で、フランスとエジプトの間にあるマルタ島は占拠されてしまいました。
すぐにイギリス領に
しかし、その後すぐにイギリス軍がマルタを支配し、ナポレオン戦争後のウィーン条約によってイギリスがマルタを領有することが決まりました。それ以降、マルタ島は第二次大戦中も当時の敵国イタリアに近いことからもイギリス軍の拠点として重要な役割を担っていました。一方で住民は度重なる空襲に晒されたりと厳しい暮らしを余儀なくされていました。
やがて独立
第二次大戦後は反英の独立運動が成功し、1974年にはマルタ共和国としてイギリス連邦に加盟する形となりました。その後2004年にEUにも加盟し、今のマルタがあります。ナポレオン戦争後から独立まで、100年以上もイギリスの支配下にあったので、イギリス英語を話す人が増えて公用語になったと考えるのが自然でしょう。
一方でマルタはイタリアからのテレビ放送が受信できる範囲にあります。そのためテレビ番組を通じてイタリア語を取得する人も多いようで、現在はイタリア語も比較的多くの人が話しています。
現在のマルタでの言語
さて、現在マルタの公用語はマルタ語と英語だと紹介しました。さらにはイタリア語も話されているとも言いました。これらの言語はどのぐらいの割合で通じるのでしょうか?
ある調査によると、97%もの人がマルタ語を母国語だと考えていますが、同時に89%の人が英語、56%の人がイタリア語、11%の人がフランス語を話せるそうです。
こうして見ると、マルタは日本の1000分の1ほどの面積に多くの言語を話せる人が集まった楽しい地域だと言えるのではないでしょうか。
マルタの英語について詳しく
さらっとマルタの英語にまつわる歴史を紹介しましたが、ここからはマルタ英語についてもう少し詳しく述べていきます。
英語の分類
先ほども紹介したように、マルタの英語はイギリス英語よりです。イギリス英語とは、water を”ウォッア”と言ったり often を”オフトゥン”と言ったり(個人的なイメージですが)するやつです。留学を考えている皆さんなら一度は耳にしたことはあるかもしれません。たまにイギリス英語の方が聞き取りやすいと言う人もいますよね。果たしてマルタ英語も同じくイギリス訛りなのでしょうか?
マルタ英語の正体
日本人がカタカナ英語を話してしまうように、マルタの人たちもマルタ語に引きづられた英語を話すようです。そのため、使う言葉はイギリス英語でもイントネーションや発音がマルタ語寄りで、比較的ゆっくりしていると言われます。
初めての留学で英語を聞き取れるか心配…という方でも、比較的聞き取りやすいとされます。もちろん、語学学校の先生やネイティブの人はバリバリの英語を話すでしょうが。マルタ英語は買い物中など、日常生活で耳にすることが多い言語になると思います。
こちらの動画↓では、英語でマルタ語の紹介をしています。マルタ英語の訛りがどんなものか聞いてみてください。ついでに(?)マルタ語のフレーズを覚えちゃえるといいですね!
以上マルタの英語についてさらっと解説しましたが、いかがでしたか!?
ぜひ留学に行ってマルタ英語に触れてきてください!