さて、今回も少し古い記事ではありますが、マルタに関するニュースをご紹介。留学される方々は旅行好きな方々も多いと思いますが、8月12日の記事に興味深い記事があったのでご覧ください。
過去10年間で観光客の数が2倍にもなったマルタ。日本からの観光客や旅行者も増え、「日本人の少ない留学先」として知られていたマルタも行ってみると意外といる?!となるパターンもあります。そんなマルタですが、実際にマルタに住んでいらっしゃる方は観光客の急な増加をあまりよく思っていないのでは?という調査結果が発表されました。
Travel and Cultureという大学付属の機関によると、国民の大半が「観光客の質を上げ、全体としての数を減らすべき」と考えているのこと。ネットのアンケートで400人に調査をしたところ、「自分の住む街/村にもっと観光客に来てほしい」と答えた人はわずか18%。51%がそれには反対意見を示しており、残り31%はわからないと回答をしています。
もっとも、観光客の多いエリアに住む回答者は平均よりも「観光客の数を自分の住む街に増やしてほしい」と思う人の割合が低いとのこと。また、60歳以上の回答者の場合も同様だそう。観光業に従事する人はもちろん観光客の増加を望んでいるそうですが、「観光客の増加によって社会の快適さが失われている」と答えた人は約半数の44%に昇るそうで、39%がそれには反対意見を示し、また46%が「観光客が増えたことによって環境に悪影響が及ぼされている」と考えているとのこと。また、「観光客に向けたホテルやレストラン、お店を自分の住む街に増やしてほしい」という回答者はわずか16.5%だったとのことです。
ここ近年で観光客の増加が激しく、今後も観光客の増加を目指しているマルタ。観光業を盛り上げていくには国民の理解を得なければならないことは間違いありませんが、なんとか解決策を見つけて国全体を盛り上げていってもらいたいですね。